「DIYで店舗の改修工事をおこないたい」


「見た目にこだわりたいから樋は好きな材料を使いたい」

こういった意見を持っている人はかなり多いです。


昨今のDIYブームで店舗の改修工事を業者に依頼せず、

自分たちでおこなう人は増えてきています。

しかし、DIYの中でも特に難しいとされている水回りの工事、

特に屋根回りに設置する軒樋の工事はなかなか手が出せないという人も多いと思います。

軒樋は屋根から落ちてくる雨水やごみを受ける部分で、

環境によって劣化してしまう部分です。


そのため、長くても10年程度で改修工事をおこなう必要があります。

そこで本記事では軒樋に注目し、

DIYで軒樋の改修工事をおこなうときのポイントを解説します。


軒樋に適した材料や単価、

施工難度といった情報をまとめますので、

改修工事を検討している人はぜひ参考にしてみてください。

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軒樋の仕組み

軒樋は大きく分けて4つの部品で構成されており、下記となります。

軒樋の構成

* 縦樋 * 横樋 * 連結樋 * 連結金具

以上の4つの部品にて軒樋は構成されており、

軒樋の材料によって耐年数や見た目が大きく変わります。

目的にあわせて使い分けていきましょう。

 

縦樋

 

縦樋は雨水を地面まで下ろすことが目的で、

主に管状の形状のものが屋根から地面まで縦に伸びています。

縦樋は竪樋とも呼ばれ、

樋の中でもっとも大きな部品となります。

 

縦樋の役割は溜まった雨水を地面まで流すことであり、

雨水が通りやすいように節の少ない大き目なものが一般的に使われるでしょう。

 

縦樋は複数の横樋に対して1本設置されることがほとんどのため、

建物全体では総数は少なく破損すると大きな影響を与えます。

 

そのため頑丈な材料を選択するように心がけましょう。

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横樋

横樋は屋根から流れてくる雨水やごみを受けることが目的です。

主に管を半分に切った半円状の製品が屋根の周囲を回るように伸びています。

横樋は軒樋とも呼ばれごみを集める「ごみ除けくし」や雨水を集める「じょうご」、端部となる「止まり」など多くの仕組みが存在します。

そのため自作するときは精密な設計図が必要となるでしょう。

さらに横樋は半円状にカットされた形状であり、

落ち葉や埃といったごみが入ってきます。

ごみを「ごみ除けくし」まで流すためには、

わずかながらの傾斜を横樋に設ける必要があります。

そのため施工時に傾斜を意識した加工が必要な部品となり、

施工難度は材料によって大きく変わるでしょう。

 

連結樋

 

連結樋は縦樋と横樋を連結することが目的で、

主にエルボ菅と呼ばれるL字の管が使われます。

エルボ菅は塩化ビニル製のものがほとんどであり、

アルミ・ステンレス製やガルバリウム製のものは入手が難しいでしょう。

 

自作する難易度も高いため連結樋のみ

塩化ビニル製といった対応を取ることもあり、

見た目にこだわりたいときは注意が必要です。

 

また連結樋は形状が原因でごみが詰まることで故障しやすいです。

メンテナンスがもっとも必要な部分となり、気を使う部品と言えます。

 

連結金具

 

連結金具は「樋と屋根」や「樋と壁」、樋同士を繋げることが目的で、

金属製の専用の受けが存在します。

連結金具はパッチン継手とも呼ばれ、

樋の形状や材料によって使い分ける必要があるため注意が必要です。

 

特に金属製の樋は専用の連結金具を使わないと互いに摩耗し、

傷が原因で錆が発生するケースも存在します。

材料にあわせて連結金具を選ぶことをおすすめします。

軒樋の材料の種類

軒樋に使われる材料は大きく分けて下記の6つがあります。

軒樋で使用される材料

• 塩化ビニル * アルミ * ステンレス * ガルバリウム * 銅 * 合成樹脂

6つのうち寺社や仏閣といった限られた建造物でのみ用いられる「銅」、

塩化ビニルに比べて価格が高く差別化が難しい

「合成樹脂」を除いた4つを今回は詳しく見ていきます。

 

塩化ビニル

塩化ビニルは軒樋にもっとも多く使われる材料で一般的な住宅やマンション、

工場といった多くの建造物で使われています。

 

塩化ビニルの特徴として加工のしやすさがあります。

塩化ビニルは一般的に排水管や保護管として使われることが多く、

水や電気を通さない造りとなっています。

 

そのため軒樋にもそのまま転用が可能であり、

口径の種類が豊富で用途に合わせて大きさを選択可能です。

 

またナイフや鋸といった工具が使用可能で、

横樋に使うときに半円状にカットすることが容易です。

しかし、塩化ビニルの弱点として紫外線によって劣化するというものがあります。

条件によって異なりますが、ほとんどの塩化ビニルは約10年程度で劣化が進み交換する必要がでてきます。

また衝撃に弱いため台風や突風といった外的要因で壊れてしまう可能性があるでしょう。

アルミ・ステンレス

アルミ・ステンレスは軒樋として一般的な金属製の軒樋の流れを組む材料で、

塩化ビニル製の軒樋が普及するまで使われ続けていた材料です。

 

現在では商業施設や高級住宅といった外観にこだわりがある建造物や、

台風の多い地域の一部にアルミ・ステンレスの軒樋が使われています。

 

アルミ・ステンレスの特徴として高い耐久性があります。

 

きちんと手入れをおこなった場合、

アルミ・ステンレス製の軒樋は30年以上経過しても問題なく使うことが可能です。

 

また衝撃に強く台風や突風といった外的要因に強いという特徴もあります。

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しかし、アルミ・ステンレスの弱点として施工難度の高さがあげられます。

アルミ・ステンレスは金属製のため専用の工具でないと加工が難しく、

また取付作業も塩化ビニルに比べて難しくなるでしょう。

 

今では加工済みのアルミ・ステンレス製の軒樋も流通していますが、

細かい調整に加工が必要となるため初心者には手が出しにくい材料であることは間違いないです。

 

また金属製軒樋のためメンテナンスが重要となり、

定期的なメンテナンスをおこなわないとメリットである耐久性の高さを活かせません

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ガルバリウム

ガルバリウムはここ数年で注目されている新しい材料で、

アルミ・ステンレスに代わる金属製軒樋として注目されています。

 

ガルバリウムは1972年にアメリカで開発された金属でアルミニウムと

亜鉛合金をあわせた金属であり、

特徴として錆びにくく耐久性が高い点が挙げられるでしょう。

 

そのため水回りに適した金属とされ、

高いデザイン性から近年アルミ・ステンレスに代わる金属製の軒樋の材料として注目されています。

 

ガルバリウムの特徴として、メンテナンスが容易で

アルミ・ステンレスとほぼ同等の耐久性を誇るという特徴があります。

 

そのため、一度施工してしまえば30年近く改修がいらないという手軽さがあるでしょう。

 

また金属製の軒樋の特徴である

高いデザイン性と耐久性が共存できるということもあります。

 

そんなガルバリウムはアルミ・ステンレスの上位互換に感じるかと思いますが、

1つだけ弱点があります。

 

材料単価がもっとも高く、高価な素材となってしまう点です。

詳細は後述しますが、塩化ビニルに比べて相当高い材料となっています。

軒樋の材料単価

軒樋に使われる素材としては塩化ビニルやアルミ・ステンレス、ガルバリウムが一般的です。

その中で費用について気になる人が多いと思われますので、一般的な半円型の軒樋の価格を調査して確認しましょう。

上記3つの素材の材料単価と費用の目安が下記となります。

 

材料名: 塩化ビニル

* 長さ:2,000mm * 耐用年数:10年以下 * 施工難度:低い * 金額:449円 * 材料単価(1mあたり):224.5円

 

材料名: アルミ・ステンレス

• 耐用年数:30年以上(要メンテナンス) * 施工難度:高い * 長さ:2,700mm * 金額:1,390円 * 材料単価(1mあたり):514.8円

 

材料名: ガルバリウム

• 耐用年数:30年程度(メンテナンス不要) * 施工難度:高い * 長さ:1,820mm * 金額:1,793円 * 材料単価(1mあたり):985.2円

 

一覧にして確認するとその差は一目瞭然ですが、

もっとも安い塩化ビニルともっとも高いガルバリウムの間で約4.4倍の材料単価の差があります。

 

単純に比較はできませんが、

塩化ビニルのコストパフォーマンスの良さが際立っていることが分かります。

 

各材料の施工費用の概算と内訳

 

上記を元に各材料の施工費用の概算を求めたので材料ごとに詳細を解説します。

塩化ビニルの施工費用

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塩化ビニルの場合、一般的な施工業者に依頼した相場は45万円程度です。
内訳としては下記の通りとなります。

塩化ビニル45万円の内訳

1. 材料費 約10万円 2. 施工費 約15万円 3. 仮設費 約15万円 4. 雑費  約5万円

塩化ビニルの場合、多くを占めるのが足場の費用となります。

これは住宅の条件によって異なりますが、

軒樋の改修工事は高所作業となるケースが多く専用の足場や資格持ち作業員が必要となるからです。

もしDIYで交換をおこなうときは加工の難度が低いため、

危険な高所作業を除けば比較的簡単に施工が可能です。

そのため材料費のみで軒樋の交換が可能なことも多いです。

アルミ・ステンレスの施工費用

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アルミ・ステンレスの場合、一般的な施工業者に依頼した相場は70万円程度です。
内訳としては下記の通りとなります。

アルミ・ステンレス70万円の内訳

1. 材料費 25万円 2. 施工費 25万円 3. 仮設費 15万円 4. 雑費  5万円

アルミ・ステンレスは材料費の高さもありますが、

施工が難しい点が特徴的です。

 

そのため専門業者による施工となる側面が強く、

全体を見るとかなり割高となってしまいます。

アルミ・ステンレスはDIYでおこなうメリットが大きく、

材料費のみで施工をおこなえれば約25万円で施工が可能です。

ガルバリウムの施工費用

ガルバリウムを一般的な施工業者に依頼した場合の相場は100万円程度です。
内訳としては下記の通りとなります。

ガルバリウム100万円の内訳

1. 材料費 55万円 2. 施工費 25万円 3. 仮設費 15万円 4. 雑費  5万円

ガルバリウムはとても高価な材料のため、内訳の大半が材料費となります。
ガルバリウムは一度施工してしまえばかなりの期間メンテナンス不要となるため、総合的に見るとお得となるケースが多いです。
しかし、工費が高くなってしまうため、少しでも工費を抑えたいときはDIYで施工をすることをおすすめします。

以上が施工のときにかかる費用の概算となります。
DIYをおこなうことで施工費を抑えられるため、興味がある人は検討してみましょう。

軒樋の改修工事に使える制度

軒樋の改修工事は内容によっては補助金が貰えたり、

保険が適用されたりすることがあります。

補助金については屋根の耐震補強工事の一部として軒樋の改修工事をおこなったとき、その工費の一部として支給されるケースがあります。

特にガルバリウムは金属の中でも軽いという特徴があり、

屋根の軽量化工事の一部として耐震補強工事に含まれるケースが存在するでしょう。

 

詳細は自治体や団体といった補助金の支給元によって異なりますが、

相談を無料でおこなっていることも多いのでぜひチェックしてみましょう。

また軒樋の改修工事は原因によっては火災保険が適用されるケースが存在します。

具体的には軒樋の改修工事が風害・雪害・雹害に起因した場合、軒樋の改修工事に保険が適用され工費の一部または全部が支給されることがあります。

特に多いのが風害による軒樋の損傷です。
風害とは台風や突風といった風に起因する損害を表します。

もっとも一般的な塩化ビニル製の軒樋は風害に弱く、大型の台風で軒樋が損傷したり詰まってしまったりすることが多くあります。

そのようなケースの場合、火災保険の風害が適用される可能性があるでしょう。

火災保険の条件を確認し、申請を忘れないようにしましょう。

 

軒樋は「耐年数・施工難度・単価」で決めよう

軒樋は材料によって「耐年数・施工難度・単価」が大きく異なります。

単価の高いガルバリウムも長い目で見ると安くなりやすいため、目的に応じて材料を選ぶことが重要となります。

また施工難度によってはDIYも可能であり、施工費用の削減を期待できます。

さすがに高所作業はリスクもあるため避けるべきですが、1階部分の軒樋の交換なら少しインターネットで調べることで簡単におこなえるでしょう。

本記事を参考にぜひ挑戦してみてください。

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