皆さんは「笠木・かさぎ」という言葉を聞いたことがありますか?

今回は、台風の強風でめくれたパラペットの笠木についてお話したいと思います。

いきなり「パラペットの笠木がめくれた!」と言われても

何のことだか分からない方も多いですよね?

【パラペットの笠木が壊れています】っていわれても・・・

こんな感じです。

今回は熊本県に調査にいった際の、パラペットの笠木被害について話していきます。

まずは、パラペットと笠木について軽くお話したいと思います。

【パラペットの笠木が壊れています】っていわれても・・・

【パラペットの笠木が壊れています】っていわれても・・・

パラペットの笠木とはパラペットとは

パラペットとは

パラペットとは、建物や橋梁などの上部に設置された、

防護や視認性のための壁や手すりのことを指します。

一般的には屋根やバルコニー、テラス、橋梁の欄干などに取り付けられます。

また、パラペットは建築物の外観においてもデザインの要素として使用されることがあります。建築物の安全性を高めるために必要な要素の一つであり、

防災対策にも重要な役割を果たすようです。

笠木とは

笠木(かさぎ)とは、和風建築物において、

屋根と壁の境目に設けられる木製の装飾材です。

一般的には、梁や柱の上に水平に取り付けられ、屋根材を支える役割も担います。

笠木には、様々な形状やデザインがあります。

代表的なものには、「葺き縁(ふきえん)」と呼ばれる、

勾配屋根の先端に設けられた飛び出した笠木があります。

また、「下見板(しもみいた)」と呼ばれる、外壁の上部に取り付けられた笠木もあります。

これらの笠木は、建物の外観にアクセントを与えるとともに、雨水や風を防ぐ役割も果たします。

つまり今回のような場合は、パラペットからの雨漏りしないように

笠木が守っている形になります。

その笠木が壊れているということです。

【パラペットの笠木が壊れています】っていわれても・・・

笠木の役割って?

笠木には、次ののような役割があるのでご紹介します。

1.雨水の逃げ道としての役割

笠木は、屋根の先端や壁の上部に設置され、雨水の逃げ道としての役割を果たします。

屋根材や外壁材の下に隙間を作っているため、

雨水が壁面に浸み込まず、建物内部の損傷を防止することができます。

2.風や太陽光からの保護

笠木は、風や太陽光から建物内部を保護する役割を果たします。

屋根の先端に取り付けられた笠木は、屋根の下部を風から守り、

室内の温度調整にも役立ちます。

また、外壁の上部に取り付けられた笠木は、太陽光から外壁を保護することができます。

3.建物の装飾

笠木は、和風建築物において、建物の装飾としても使用されます。

笠木の形状やデザインによって、建物の外観にアクセントを与えることができます。

4.構造上の支持

笠木は、屋根材や外壁材を支えるための構造材としても使用されます。

梁や柱の上に取り付けられ、屋根材の下に空間を作ることで、

建物の重量を分散する役割を果たします。

以上のように、笠木は、和風建築物において、雨水や風からの保護や装飾、

構造上の支持など、重要な役割を果たす装飾材なのです。

笠木が壊れる原因とは

笠木が壊れる原因としては、以下のようなものがあげられます。

1.老朽化

長年の経年劣化によって、木材自体が劣化し、強度が低下することがあります。

また、風雨や紫外線の影響も受けるため、表面が腐食や剥離してしまうこともあります。

2.過剛な力が加わった場合

風による力や、雪の重みなど、過剛な力が加わることによって、

笠木が破損することがあります。

3.取り付け不良

笠木が正しく取り付けられていない場合、

強風や過剛な力が加わった際に壊れることがあります。

また、取り付け時の施工不良により、劣化が進んだり、ずれたりすることもあります。

4.虫害やカビ、菌類の影響

木材が虫害やカビ、菌類の影響を受けると、劣化が進み、強度が低下することがあります。

以上のような原因により、笠木が壊れてしまうことがあります。

適切なメンテナンスを行うことで、劣化を防止し、長期間にわたって使用することができます。

ちなみに色がついている部分は火災保険でおりる可能性が高いですが、

経年劣化やカビ等による被害は火災保険対処ではないので注意です。

経年劣化による被害は火災保険対象外

経年劣化による建物の損傷の多くは、火災保険の対象外となります。

火災保険は、火災や落雷、爆発、水災などの自然災害や事故によって建物が損壊した場合に、

修繕費用や建替え費用を補償する保険であり、

経年劣化による損傷は自然災害や事故とは異なるため、一般的には保険対象外となります。

パラペットが多い地域は

パラペットが多い地域という点で言えば、

世界的にはヨーロッパの建築物に多く見られています。

特に、古い城や教会、宮殿などに多く存在し、

美しい装飾が施されたパラペットが多く見られます。

また、アジア地域でも、古い寺院や城、宮殿などにパラペットが使用されています。

例えば、インドや中国、日本などの寺院に多く見られるパラペットは、

独特なデザインが施されていることが多く、文化的な価値を持っています。

一方で、現代建築においても、パラペットは様々な建物に使用されています。

高層ビルやマンション、公共施設などには、安全面を考慮して設置されていることが多いです。

したがって、パラペットが多い地域というのは、

歴史的な建造物が多い地域や、安全面を重視した現代建築が多い地域といった、

様々な理由が考えられるということです。

まとめ

今回のようにパラペットの笠木に被害がある場合は劣化による破損でない限り

火災保険対象になります。

また、火災保険はいろいろな箇所が対象になるので笠木の被害以外にも

対象になるところが多いです。

【台風救済センター】でも、一か所の調査から複数の被害箇所が見つかることが

ほとんどです。

台風後は特にこういった被害が増えるので、

その時は【台風救済センター】にお任せください!

【パラペットの笠木が壊れています】っていわれても・・・

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