2020年は台風が上陸しなかった年でした。
台風が上陸しないと被害が少ないと思いますが、
被害が少ないのではなく申請件数が少ないだけなのです。
台風の時は風災に対して、豪雨だけでは水害となります。
水害は保険の申請難易度が高くなるのは皆さんご存じでしょうか?
そんな難しい経験をした方には必見!またこれらの申請を考えている人も為になると思いますので、
最後まで読んで知識を付けてください。
また、そのほかの記事でも台風認定事例などチェックをオススメ致します。
台風救済センターとは?
台風救済センターでは火災保険及び地震保険の活用を推進しております。
保険に加入している方は90%以上の確率で損をしております。
それは申請部位が【被保険者】様が気づいているところだけになる
申請主義だからです。
現実は、台風救済センターが現場に行くと気づかない損害までもが
保険金が降ります!!自信あります。
【2019年の千葉台風では1棟平均230万円の火災保険での風水害金額がお客様の口座入りました】
※被害自覚なくても無料点検オススメします
2023年でも地震や大雪・落雷・竜巻・雹(ヒョウ)・台風など申請しなくてはいけない災害が多々起きることが予測されております。
災害が来る前に大事な建物を点検させてください。
目次
- 1 2020年は台風はこなかった?
- 2 原因は?
- 3 月別の台風発生数
- 4 台風の日本上陸数
- 5 令和2年7月豪雨【3月4日現在:日本損害保険協会会員会社・外国損害保険協会会員会社等合計】
- 6 令和2年台風10号【3月4日現在:日本損害保険協会会員会社・外国損害保険協会会員会社等合計】
- 7 令和3年1月7日からの大雪 【3月4日現在:日本損害保険協会会員会社・外国損害保険協会会員会社等合計】
- 8 令和4年台風第14号(2022年9月14日~20日)【2022年9月30日現在:日本損害保険協会会員会社・外国損害保険協会会員会社等合計】
- 9 水害時の被害状況別の火災保険の補償
- 10 火災保険申請の請求期限は「3年」
- 11 消滅時効の起算点
- 12 修繕済みでも3年以内であれば請求できる
- 13 大きい台風ではなく小さい台風でも火災保険大丈夫なのか?
- 14 火災保険申請の3つのコツ
- 15 まとめ
2020年は台風はこなかった?
結論から先に申すと、2020年は12年ぶりに台風の上陸がなかった年なのです。
台風がこなかったというと、まったく被害がないように聞こえますが
そういうことではなく、台風の上陸がなかっただけなので突風や豪雨の被害はありました。
ではなぜこういう年があるのか?
原因は?
十年規模の水温変化
台風の発生数が少なく、上陸がなかった背景には日本付近を流れる偏西風の位置や太平洋高気圧の張り出し、
さらにエルニーニョ/ラニーニャ現象に代表される海洋の変化などが挙げられます。
しかし、なぜ上陸がなかったのか、確かな答えはわかりません。
台風は海で生まれ、海で成長します。
海洋の水温は大気と比べて変化は小さいものの、
十年から長いもので百年の規模で変化していることが知られています。
そのなかでも、台風が発生する北太平洋では海面水温が十年規模で変動することが分かっています。
※詳しく気象庁HPをご覧ください
https://www.jma.go.jp/jma/menu/menuflash.html
台風10号 特別警報の予告会見も
2020年印象に残っている台風と言えば、九州に接近した台風10号です。
9月1日に小笠原近海で発生した台風10号は発達しながら北上しました。
日本近海で発生したこと、非常に強い勢力で西日本に接近または上陸する可能性があったため,
発生当初から注目され、5日には特別警報の予告会見も行われました。
しかし、当日になって、台風の勢力が弱まり、特別警報の発表は見送られましたが、
九州各地は風雨が激しく、多くの方が最寄りの避難所や密を避けてホテルに避難しました。
12年ぶりの上陸ゼロ
先ほどもも申し上げたように、2020年は台風の上陸がなかったのです。
1951年以降、台風の記録が残るなかで、上陸がなかった年は今年を含めて5年です。
昨年(2019年)は台風15号や19号の甚大な被害があったことを思うと、今年は特別に感じます。
面白いことに、今年は子年で、前回の2008年も子年でした。そして1984年も子年、5年のなかに子年が3年あります。
月別の台風発生数
台風の日本上陸数
台風が上陸しなかったということは2020年の風水災での火災保険の申請は少なかったのか?
風水災等について
令和2年7月豪雨【3月4日現在:日本損害保険協会会員会社・外国損害保険協会会員会社等合計】
令和2年台風10号【3月4日現在:日本損害保険協会会員会社・外国損害保険協会会員会社等合計】
令和3年1月7日からの大雪 【3月4日現在:日本損害保険協会会員会社・外国損害保険協会会員会社等合計】
2020年の主な風災害等のデータとなります。
これだけ見ても多いのか少ないのかわからないと思うので2022年の台風14号と比較してみます。
令和4年台風第14号(2022年9月14日~20日)
【2022年9月30日現在:日本損害保険協会会員会社・外国損害保険協会会員会社等合計】
あれって?思った方も多いと思います。
2022年の台風の申請よりも、2020年の上陸しなかった台風10号の方が申請件数が多いのです。
※調べている期間の違いもありますが。
実は台風上陸していなくても被害は大きいのです。※7月の豪雨からの台風10号でしたので7月の影響も少なからずあると思います。
ただ気を付けていただきたいのはあくまで台風10号は風災なので
上記にもありますように、豪雨だけでは同じような結果になりません。
豪雨だけの場合は水災になります。
水害時の被害状況別の火災保険の補償
1・豪雨によって冠水した場合
豪雨によって冠水し、建物や家財に損害を負った場合、保険会社で定める支払要件以上の被害であれば火災保険の水災補償で補償を受けられます。水災補償における支払要件は一般的に以下の通りです。※あくまで一 般的
・建物(家財)の保険価額に対して30%以上の損害を受けた場合
・「床上浸水」または「地盤面から45cmを超える浸水」によって損害が生じた場合
実際に損害を受けていたとしても、床下浸水に留まっていて保険価額の30%未満の損害であった場合は火災保険では補償を受けられません。
支払われる保険金は、実際の損害額から設定している免責金額を除いた金額です。ただし、保険商品によっては損害の大きさにより損害額の70%、10%、5%などと損害額の全額が補償されないものもあるかもしれません。
2.豪雨による土砂崩れの被害に遭った場合
豪雨による土砂崩れの被害に遭った場合も火災保険の水災補償による補償となります。河川や海から離れているからといって水災補償を外している場合は雨が原因の土砂崩れの被害に遭っても補償を受けられません。短時間での集中豪雨の増加や高齢化による山地の手入れの放棄などで土砂災害の危険性は増しています。
3. 雨漏りで建物や家財に被害を受けた場合
雨漏りによる損害は多くの場合は火災保険の補償の対象外です。
雨漏りは基本的に経年劣化や施工不良などで起こりますが、
それらが原因の損害は火災保険では補償されません。
ただし、暴風で屋根瓦が飛んだ、強風で飛んできた看板等で屋根が破損したなど自然災害が原因となって雨漏りが発生した場合は火災保険の補償を受けることができます(例に挙げたものの場合は風災補償)。
台風時の補償範囲
こうしてみてると台風の時と
豪雨の時では火災保険の申請数や難易度が違います。
しかし、台風の時期は豪雨と台風の二刀流によって被害がでてしまっている場合が多いです。
また、災害が2020年だから今更遅いと思ってた方も、
火災保険申請の請求期限は「3年」
結論からいうと火災保険の申請期限は、「3年」です。
保険法第第九十五条に明記されているので、引用します。
(消滅時効)
第九十五条 保険給付を請求する権利、保険料の返還を請求する権利及び第六十三条又は第九十二条に規定する保険料積立金の払戻しを請求する権利は、これらを行使することができる時から三年間行使しないときは、時効によって消滅する。
引用元:保険法第九十五条
条文の保険給付を請求する権利とは、被害を申請し保険金を受け取ることです。
逆にいうと、3年前までの被害については遡ることができるので、以前の台風や竜巻で破損した箇所があれば、保険会社に請求を行いましょう。
※保険会社が保険法とは別途に請求期間を設定している場合があるので、契約している保険の約款については確認しておくことをお勧めします。
但し、どの保険会社も3年を基準にしているので災害後すぐに焦って申請する必要はありません。
消滅時効の起算点
損害保険金を請求する権利が消滅する「三年間行使しないとき」について、どのタイミングが「三年間」の開始日(起算点)となるのでしょうか。
保険法第95条では「(権利を)行使することができる時から」とあります。
そのため、損害保険金を請求する原因となる「災害により損害が生じた日」が、原則として起算点となると言われています。
なお、保険法第95条は2020年4月に改正されています。
以前は、保険法において上記消滅時効の起算点が明文化されていませんでした。
保険会社は改正に伴う対応を各社で実施しているため、基本的には問題ありませんが、インターネットなどに掲載されているQ&Aや記事を閲覧する際には、情報が古い可能性があるため注意が必要です。
修繕済みでも3年以内であれば請求できる
火災保険契約の存在を認識しておらず、火災や台風の被害に遭ったのち修理・修繕を終えてしまった場合でも期限内であれば損害保険金の請求は可能です。
ただし当然ながら、災害が原因で損害を受けたことを証明する必要があるため、修繕前の被害箇所の写真や罹災証明書、修繕業者からの見積もりなどを保険会社に提示することになります。
火災や台風などが原因で対象となる損害が生じたことの証明は、損害を受けてから年数が経過するにつれて難しくなります。
災害ではなく経年劣化による修繕を疑われ、損害保険金の支払いがなかなか認められないということも起こり得ます。
そのため修繕前・後問わず、損害保険金請求の手続きは可能な限り早く進めておいた方が安心です。
また、特に被害がないように見ても建物内部(目に見えない箇所)に起きているかもしれないんで一回調査をお勧めします。※よく保険会社の注意書きに、保険申請を勧めてくる業者に注意とか言いますが、単純に保険を使ってほしくないだけですので、保険会社の思惑に騙されないようにしましょう。
大きい台風ではなく小さい台風でも火災保険大丈夫なのか?
風災は最大瞬間風速によって決まる
天気予報などで、最大風速と最大瞬間風速という言葉を耳にしたことがあると思います。 風災の被害を保険会社に報告する際は、最大瞬間風速が重要になります。
保険会社によって多少の差はあるかと思いますが、風災で補償の対応となるのは最大瞬間風速が20m以上となります。
台風の定義
熱帯の海上で発生する低気圧を「熱帯低気圧」と呼びますが、このうち北西太平洋(赤道より北で東経180度より西の領域)または南シナ海に存在し、なおかつ低気圧域内の最大風速(10分間平均)がおよそ17m/s(34ノット、風力8)以上のものを「台風」と呼びます
風災被害が適用される基準は?
実は、風によって建物や家財が被害を受けたとしても、どんな風でも補償の対象にはなりません。保険会社が強風と判断する基準があります。それは「最大瞬間風速」です。この「最大瞬間風速」は「最大風速」と違うので、その違いを把握しておくことが重要です。
最大風速と最大瞬間風速の違い
台風は、最大風速が秒速で17.2m以上の風が吹いていることが基準となっています。それに対し、最大瞬間風速は「瞬間的な風の強さ」を意味します。その「瞬間」というのはわずか「3秒間」で、火災保険で風災補償の対象となるのは「3秒間の風速が秒速20m以上であること」とされています。つまり、その条件さえ満たされていれば、台風以外の強風による被害でも火災保険の補償対象となります。とはいえ、風速20m以上という風がどれくらいの強さか、あまり想像できないと思いますので、以下にその具体的な指標をまとめました。
平均風速:10~15m(やや強い風)
時速に換算すると50km程度です。風に向かっては歩くことが難しくなり、傘をさすと傘が吹き飛ばされるレベルです。樹木全体が揺れるような風で、電線も唸るように揺れます。建物の被害としては、取り付けが不十分な看板などは外れてしまうことがあります。
平均風速:15~20m(強い風)
時速に換算すると70km程度です。風に向かって歩くことはできないレベルで、転倒する危険性もあります。樹木の小枝が折れることもあり、ビニルハウスも倒壊するような強風です。
平均風速:20~25m(非常に強い風)
時速に換算すると90km程度です。しっかり踏ん張らなければ風の勢いで転倒することがあります。鋼製のシャッターは壊れてしまい、風によっていろいろなものが飛んで切る危険性があるレベルの強風となります。
平均風速:25~30m(非常に強い風)
時速に換算すると110km程度です。屋外で立っていることができない強風で、屋外に出ることすら危険な状況です。ブロック塀の倒壊や外装材の剝がれなどが起こることがあります。
平均風速:30m以上(猛烈な風)
時速に換算すると110km以上になります。屋外で立っていることは不可能で、屋外に出ることが生死に直結する危険性があります。街路樹も根こそぎ倒れ始めるような強風なので、屋根が吹き飛ばされてしまったり、木造住宅が全壊したりする可能性も出てきます。
今回は2020年台風の日本上陸なしついて説明してきましたが、
状況によっては火災保険がおりることが多いので、
まず被害がないか調査することをお勧めします。
火災保険申請の3つのコツ
1.火災保険申請サポート業者に依頼する
火災保険の申請をする際は、専門家へ依頼することをお勧めします。
主な理由としては以下の3点です。
- 気付いてない被害も漏れなく申請できる
- 資料の作成などが任せられる(理屈の証明が必要)
- 成功報酬で依頼できる
火災保険の申請は、あくまで契約者側が「被害を発見」「理屈の証明」をする必要があります。
そのため、被害に気付かず申請漏れになっていたり、
申請したのに理屈が説明できず否認されてしまうケースが非常に多いです。
それらを無くすためにも「火災保険申請サポート」などの専門家に依頼することで、
手間も少なく成功報酬で対応してもらえるためお勧めです。
2.保険代理店を通さない
損害を発見してすぐに、保険の代理店に火災保険申請をすることはあまりおすすめしません。
余程の関係性があって、信頼できる担当者でない限り、代理店は通さない方が無難です。
代理店には「損害率」という重要な指標があり、
保険金の支払いが多いほどこちらの数字が悪くなります。
そのため、保険金の申請を快く思っていない代理店も珍しくはないでしょう。
実際に弊社では、現場を見ることなく電話だけで判断して断られたり
、保険申請を連絡したら「代理店の対応が急に悪くなった」というご相談を非常に多くいただきます。
3.鑑定人(損害保険鑑定人)の否定的な言葉に納得しない
申請後に保険会社から委託された鑑定人が、現地確認に来ることがあります。
鑑定人は保険会社が報酬を払って調査を行っています。
この状況で鑑定人が中立な立場であると考えるのは不自然です。
そのため、鑑定人に納得してもらえるような、以下のような理屈が必要になります。
- 「主にどんな手口の詐欺があるの?」
- 「どんな文言があったら注意したほうがいいの?」
鑑定人から「経年劣化(けいねんれっか)してますね」など、
否定的なことを言われるケースはよくあることなので、安易に納得する必要はありません。
おかしい点があれば、上記のような理屈をしっかりと説明することが重要です。
お客様だけでは不安の際には、弊社の調査員も立会いたしますのでご安心ください。
まとめ
・2020年は台風の上陸がなかったが、保険申請は多かった
・台風と豪雨では風災と水災で補償範囲が変わる。
・豪雨時に被害がでてなくてもその後の台風などによって被害が出ることが多い。
・被害にあったらどんな些細なことでも相談してみる。
・災害が起きたら火災保険申請サービスに連絡する。
【執筆者プロフィール】 | 【記事監修プロフィール】 |
名前:坂野 直耶 経歴:塗装工として現場作業・監督などに従事 この仕事で伝えたい事:現場担当として喜ばれることは今までは完工した時の見栄えの良さ!でしたが、長く保つメリットが利点とすると欠点としては、 お客様との長期の関係性が構築できない事です。 火災保険や地震保険では長期的に色々とご相談を頂くので現場にとっても、 お客様にとっても、支払いをする国や保険会社にとっても 【三方良し】となっております | 名前:千葉 彰 経歴:大手損保業界の裏側をみて嫌気がさし、出口である支払いを増やす仕事に従事 一言:画像のスーツも実は保険でおります! インターネットのコメントで良く、 【申請をするなら直接保険会社へ!】や 代理店に相談すればいいだろうと言われておりますが、実際に0円やありえない判定で相談が台風救済センターに多くきておりますので記事としてどんどん書いていきます。 |