宮崎県に調査いったときに、他の被害もありましたが、軒天にがっつり穴がありました。
これを見た時あなたならどうしますか。
このような穴の開き方なら特に住んでいる分には影響ないのでそのままにしとくか、
はたまた、すぐに直すかどちらでしょうか?
ほとんどの方が
正直、このような穴がなぜできたのか?直すとなったら実費なのか不安なりますよね。
今回はそんな軒天のベストな修繕方法をお伝えしていきます。
目次
軒天とは
「軒裏」とは、建物の軒先の裏側のことを指します。
つまり、屋根と壁の接合部分の上部にある部分です。
また、軒裏天井・上げ裏・軒天ボードなどとも呼ばれます。
建物から屋根がどのくらい飛び出すかにより、
軒天の大きさは様々で、屋根があっても軒天がなかったり、
1メートル軒天がある家屋もあります。
ちなみに、軒裏と軒天は同じ場所をさします。
・上から見下ろした場合は「軒裏(のきうら)」
・下から見上げた場合は「軒天(のきてん)」 となっています。
軒天(軒裏)の役割とは
軒天(軒裏)には、様々な役割があります。
まず一つ目は、通風・換気です。
軒天(軒裏)には、屋根と壁の隙間があり、そこから風が通り抜けることができます。
このため、軒天(軒裏)に空気を循環させることで、室内の湿気を除去し、
室内の空気を新鮮なものに保ちます。
二つ目は、断熱効果です。
軒裏に断熱材を施すことで、冬場の暖房効率を上げ、
夏場の冷房効率を上げることができます。
三つ目は、防音効果です。
軒天(軒裏)に適切な断熱材を施すことで、外部からの音を遮断することができます。
四つ目は、防水効果です。
軒天(軒裏)に適切な防水材を施すことで、雨漏りを防止することができます。
以上のように、軒天(軒裏)には様々な役割があり、快適な住環境を実現するためにも重要な部分となっています。
では、ここまでの軒天(軒裏)の穴の原因ってなんだろうと思ったかたも
いるとおもいますので、
軒裏に穴が開く原因
1.風圧や地震などの外力による影響
軒裏には、屋根と壁の隙間があります。
風圧や地震などの外力によって、軒裏が歪むことがあり、
その隙間が広がって穴が開くことがあります。
2.木材の乾燥や収縮
屋根の軒先にある木材は、季節や湿度の変化によって乾燥や収縮が生じます。
このため、軒裏の隙間が変化し、穴が開くことがあります。
3.不適切な施工
軒裏の施工が不適切であった場合、
隙間が大きくなって穴が開くことがあります。
また、施工中に削りすぎたり、材料の不良品を使用した場合にも穴が開くことがあります。
4.動物の侵入
軒裏に穴が開く原因として、動物による侵入も考えられます。
鳥やねずみ、ハチなどが、軒裏の隙間から入り込んで巣を作ったり、
被害を与えたりすることがあります。
このように軒天(軒裏)の穴が開く原因はいろいろあります。
では、1つ1つ対処法を教えていきたいと思います。
軒天(軒裏)被害の対処法
1.風圧や地震などの外力による影響
これに関しては、自然災害による建物被害は、基本的に火災保険対象となります。
なので、火災保険を申請し、保険がおりた段階で修繕しましょう。
また、その時に他の被害があるかもしれないので、被害にあわれた方は
【台風救済センター】にご連絡ください。
2.木材の乾燥や収縮
軒裏の木材の乾燥や収縮による被害は、火災保険の対象にはなりません。
火災保険は、火災、落雷、爆発、内水、盗難、風災、雪災などの特定の原因によって生じた損害を対象としています。
なのでこの場合は、火災保険適応にならないので、応急処置をして(穴は大きくないので)
台風後などにさらに広がってしまった場合にのみ保険の申請をすることがよいでしょう。
※ただし、あくまで管理不足の結果なのでこうならないように日頃からメンテナンスをすることが大事です。
このような場合【台風救済センター】では、自然災害で別な箇所が被害にあったとき、その工事のついでに軒天(軒裏)の修理をするケースもあります。
※あくまで他の箇所が自然災害による被害がある場合に限ります。(火災保険の見積にはいれてません。)
別で費用は掛かりますが、一緒にやってしまえば、足場費用が実費でなかったり単体での作業代より断然安いからです。
ただし、軒裏の木材の乾燥や収縮が原因で、屋根や壁に亀裂が生じた場合には、
屋内の建物損害保険の対象になることがあります。
建物損害保険は、建物の損害全般を対象としているため、
屋根や壁に生じた亀裂や、それに伴う水漏れなどの被害も対象となります。
3.不適切な施工
これに関しては施工元に連絡し、再度やり直しにさせるか、もしくは費用は
返金してもらい他の業者にお願いすることが望ましいです。
4.動物の侵入
山沿いのおうちでは、アライグマの被害が多く、都市部でもイタチやネズミ、ハクビジンなどが損害を与えるケースが多発しています。
屋根裏でネズミが配線をかじり、出火原因のもとになる可能性もあります。
また、小動物の侵入による天板の破損、柱への爪痕。
天井裏の排泄物などで天井がシミとなり、腐食する恐れもあります。このような場合、火災保険の補償の対象となるのでしょうかというと、
突発的な被害であれば火災保険の対象となることがあります。
→鳥類がいきなり飛び込んできて窓ガラスが破損した…
外部からの物体飛来」として補償の対象になります。
ただし…基本的には多くの獣害は残念ながら補償の対象外
獣害は建物の管理や経年劣化(屋根や壁材の老朽化した箇所から、小動物の侵入を許してしまうなど)が原因となるケースが多いため、補償の対象外となります。
まとめると
今回、2と4に関しては、管理ができていないということで火災保険の対象にならないケースがほとんどです。
ただし、自然災害が絡んでくると火災保険対象になります。
そして、原因は素人ですとなかなかわからない部分があるので、
まずはプロに調査をお願いいするのがよいでしょう。
【台風救済センター】でも毎年、いろいろな被害の相談があります。
少しでも不安があったりする方はまずご連絡ください。
【執筆者プロフィール】 | 【記事監修プロフィール】 |
名前:坂野 直耶 経歴:塗装工として現場作業・監督などに従事 この仕事で伝えたい事:現場担当として喜ばれることは今までは完工した時の見栄えの良さ!でしたが、長く保つメリットが利点とすると欠点としては、 お客様との長期の関係性が構築できない事です。 火災保険や地震保険では長期的に色々とご相談を頂くので現場にとっても、 お客様にとっても、支払いをする国や保険会社にとっても 【三方良し】となっております | 名前:千葉 彰 経歴:大手損保業界の裏側をみて嫌気がさし、出口である支払いを増やす仕事に従事 一言:画像のスーツも実は保険でおります! インターネットのコメントで良く、 【申請をするなら直接保険会社へ!】や 代理店に相談すればいいだろうと言われておりますが、実際に0円やありえない判定で相談が台風救済センターに多くきておりますので記事としてどんどん書いていきます。 |