店舗経営には様々なリスクが付くため、火災保険に加入しています。
火災保険は、災害や事故があった際に保険金を受け取ることができる保険です。

この火災保険、利用すると修理費以上に保険金を受け取ってしまい儲けが出てしまうことがあります。問題はないのでしょうか。

この記事では、店舗が火災保険を利用する場合の注意点や、儲けが出た時の対処法について解説します。

台風救済センター 中の人

         【執筆者プロフィール】                【記事監修プロフィール】
名前:坂野 直耶
経歴:塗装工として現場作業・監督などに従事
この仕事で伝えたい事:現場担当として喜ばれることは今までは完工した時の見栄えの良さ! でしたが、長く保つメリットが利点とすると欠点としては、
お客様との長期の関係性が構築できない事です。
火災保険や地震保険では長期的に色々とご相談を頂くので現場にとっても、
お客様にとっても、支払いをする国や保険会社にとっても
【三方良し】となっております
名前:千葉 彰
経歴:大手損保業界の裏側をみて嫌気がさし、出口である支払いを増やす仕事に従事
一言:画像のスーツも実は保険でおります!
インターネットのコメントで良く、
【申請をするなら直接保険会社へ!】や
代理店に相談すればいいだろうと言われておりますが、実際に0円やありえない判定で相談が台風救済センターに多くきておりますので記事としてどんどん書いていきます。
漆喰 風災現場写真 

目次

火災保険で儲かってしまった場合でも問題はないのか


儲けが出てしまった場合、問題はないのか、解説していきます。

火災保険から支払われた保険金よりも修繕費用が少なくて儲けが出た場合

損保ジャパン 認定事例 台風被害

火災保険から支払いとなった保険金よりも修繕費用が少ない場合でも、基本的に問題はありません


火災保険の保険金が支払われた後は、どのように使っても契約者の自由となっているからです。

また、保険金は損失を埋めるためのものであり、

利益ではないため個人や個人事業主の場合は税金の対象外です。


法人の場合は益金として課税対象になりますが、

圧縮記帳の適用により課税の延期が可能です。

保険金の使い方には制限があるのか

火災保険から支払われた保険金には、

どのように使うかといった制限はありません。


修理方法も問われません。

また、「該当の建物は数年後に取り壊すことにしたので、事業資金に充てる」といった形でも問題ないのです。

但し、2022年10月から【復旧義務】を約款に入れている保険会社があるので

2024年以降は要注意になってきます。

【2022年10月火災保険復旧義務を新設】火災保険申請サポート台風救済センター

2022年10月に火災保険の改定が行われました。 毎回思うのがこの法改正は、結局政府やそれに関係している会社に有利に作られて いて、こちら側は一切得をしないのです。 今…

火災保険申請の際に依頼した業者にしか修繕を頼むことはできないのか

火災保険の申請の際には、修繕業者の見積書を保険会社に提出します。
修繕には、その業者を使わないといけないという決め事はありません。

そのため、修理の際には別の業者に頼んでも問題ありません。
当初見積もりを取った業者より安い業者があれば、その業者に頼んで修復を行うこともできます。

「本当に建物の修繕費用が
火災保険から出るの?」

くわしく知りたい方はお電話ください

受付時間 10:00~18:00 (土日祝を除く)

台風救済センターとは?

台風救済センターでは火災保険及び地震保険の活用を推進しております。

保険に加入している方は90%以上の確率で損をしております。

それは申請部位が【被保険者】様が気づいているところだけになる

申請主義だからです。

現実は、台風救済センターが現場に行くと気づかない損害までもが

保険金が降ります!!自信あります。

【2019年の千葉台風では1棟平均230万円の火災保険での風水害金額がお客様の口座入りました】

※被害自覚なくても無料点検オススメします

2023年でも地震や大雪・落雷・竜巻・雹(ヒョウ)・台風など申請しなくてはいけない災害が多々起きることが予測されております。

災害が来る前に大事な建物を点検させてください。

【問い合わせ】

台風救済センターへの相談はこちら

火災保険で支払われる保険の内容

火災保険で儲かる心配の前に、保険の内容についてご紹介いたします。
火災保険と聞くと、火災だけで使う保険と思うかもしれません。
しかし、火災保険は様々な被害に対して適用できる保険です。

どのような災害に適用する保険なのか、以下でご紹介いたします。

火事に遭った場合

火災に遭った際、全焼してしまった場合は契約の際に決めた、保険金額の全額が受け取れます。


一般的には、保険金額は1,000~2,000万円ほどで、契約内容により異なります。


注意すべきポイントは、保険金額の全額ということです。


ほとんどの場合、建物の評価額と同じ金額で保険料を設定することが基本となっています。

しかし、保険料を抑えたいために保険金額を建物評価額より低く設定するケースも少なくありません。


建物評価額より少ない保険金額に設定した場合でも、保険額の上限までしか支払われません。


2,000万円の建物評価額で1,000万円の保険金額設定の場合、上限は1,000万円となります。


そのため、建物が全焼したあとに同じグレードの建物を建てられません。


また、地震による火災で建物が全焼した場合は、地震保険にてたい場合には保険金額だけでは賄えないリスクがあります。
加入していないと保険はおりません。


地震保険の保険金額の場合、火災保険は最大50%までの補償にしかならない点も注意が必要です。

台風被害に遭った場合

台風10号で九州が!保険ってめんどくさい?救済センターにお任せを
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台風による風災や水災の場合も、火災保険の対象となります。


この場合、風災だと認定できた場合のみ、火災保険がおります。


台風被害は毎年のように発生していますので、

適切な申請を行えば風災として認定してもらいやすいと考えられるでしょう。


例えば、台風の強風で屋根が破損した、

台風の強風で物が飛んできて建物が破損した場合は火災保険の対象となりやすいです。

状況によって異なるため、必ずしも風災の対象となるわけではない点にはご注意ください。


また、火災保険を利用できる損害額は20万円以上が対象となるケースが多いです。

20万円以下の場合が対象になるかどうかは、

火災保険の契約書の「免責額」「免責金額」と書かれた部分を確認してください。

ひょうや雪災に遭った場合

火災保険は、ひょうや雪災も補償範囲となります。

近年は異常気象が多く、ひょうによる被害も多発しています。

ひょうによる影響で屋根や外壁、

カーポートが破損したなどの被害に対しても保険の申請を検討できる点は魅力でしょう。


こちらも免責金額に注意しましょう。

雪は降った数日後が恐い!?雪災の被害が出たら火災保険申請

春になって暖かい気温と寒い気温で調整するのが難しいと感じていませんか? そして、雪が多い地方は、雪が多い2月よりも3月、4月に雪災の被害が多くなるのをご存じでしょ…

洪水に遭った場合

洪水に遭った場合も、火災保険の補償範囲になります。


洪水により床下浸水といった被害が発生した場合、火災保険が適用されやすいです。

洪水の場合も、こちらも免責額の設定にご注意ください。20万円に設定されているケースが多くなっています。

「本当に建物の修繕費用が
火災保険から出るの?」

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【問い合わせ】

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火災保険の保険金額確定の前に工事契約をしてはいけない


火災保険を使って修繕を行う際、

保険金額が確定する前に修理業者と工事契約をしてはいけません。


理由は、火災保険の申請が100%通るわけではないからです。

火災保険は、建物の修理にも使える保険という認識をしていない方が多いです。


そのため、実際に家の修理に使う際、

補償内容を十分に把握していないために申請に失敗してしまうケースは少なくありません。

建物修理に火災保険が使えると業者に教えられ、

先に修理の契約をしてしまうケースです。


その後、火災保険の申請をしても、保険金がおりなかったという流れです。

この場合、先に業者と契約を済ませているので、

火災保険を使わず実費で修理を行わないといけません。


火災保険が修理の費用に使えると思い決断したのに、

実費を使うとなれば、最初から修理はしなかったと思う方もいるでしょう。

火災保険を使って建物の修理をするなら、

先に火災保険の適用の可否を確認することが大事です。


火災保険を使うことができるとわかってから、業者と契約をしましょう。

火災保険を虚偽申請し保険金をだまし取り儲けることは可能なのか


火災保険を使って建物の修理を行い、

保険から出た費用が残って儲かってしまっても問題はありません。


では、嘘の被害を火災保険に申請し保険金をだまし取って儲ける虚偽申請は問題ないのでしょうか。

嘘の被害を火災の件に申請してだまし取って儲けることは、やってはいけない行為です。
その理由は、以下の通りです。

火災保険の虚偽申請は違法

火災保険の虚偽申請は違法行為となります。
詐欺罪に当たり、虚偽書類を作った業者だけではなく虚偽申請をした人も罪に問われます。

保険金詐欺という言葉がありますが、

火災保険の虚偽書類作成も保険金詐欺に該当します。

火災保険申請から保険金受け取りまでの流れ

火災保険申請から保険金受け取りまでの流れは、

火災保険会社に連絡することからはじまります。

台風救済センターの火災保険申請の流れ

加入している火災保険会社に連絡をし、

火災保険を使いたいと伝えて、

申請用紙を取り寄せます。


工務店や調査会社へ連絡し、

被害開所の撮影や修理費用の見積もり作成を依頼します。

この時に撮影や見積もり作成をした会社によって、

保険金がおりる可能性が大きく変わってきます。


あまり慣れていない業者の場合は、

資料不足になってしまうので注意しましょう。

火災保険会社から通知が届いた後、保険金が入金となります。

火災保険申請のために虚偽の書類作成はできるのか

火災保険を虚偽申請するために嘘の書類申請を作成し、

実際に実行している業者もいるようです。


しかし、虚偽書類で火災保険を受け取った場合、

違法行為となります。

虚偽の申請は絶対にやめましょう。

火災保険を悪用して儲けが出ると誘う悪徳業者もいるので注意


火災保険を使って店舗を修繕できるのは、

とても便利なことです。


しかし、火災保険を使う際に気になることといえば、

悪徳業者がいることです。


火災保険適用を悪用する悪い業者がいるので、

保険利用の際は悪徳業者に関わらないようにしましょう。

火災保険で儲けようとする悪徳業者は、

様々な手口を使って保険を使わせようと近づいてきます。


火災保険を使った詐欺は年々増えており、

逮捕に至ったケースも少なくありません。

悪徳業者は、以下のような悪い手段を使って近づいてきます。

火災保険は適用されない案件なのに虚偽申請を申告させる悪徳業者

樋(トイ)の曲がりは火災保険対象です。少しでも曲がっていたら申請
樋(トイ)の曲がりは火災保険対象です。少しでも曲がっていたら申請

火災保険は、必ず適用できるとは限りません。
被災の内容によっては、適用できない場合もあります。

店舗の破損が火災保険の適用条件ではないとわかっているのに、

業者が申請者に虚偽の申告をさせるケースがあります。


「必ず適用できる」と申請者を安心させ工事契約を結び、

保険金がおりなくても工事はしないといけない状態に誘導します。
結果、保険金がおりてもおりなくても業者は儲かるのです。

優良業者は、火災保険に適用となるかを調べますし、100%おりるというような発言はしません。


保険会社より派遣される鑑定人も「人」ですし、

同じ被害でも判断の仕方が違うことが珍しくないからです。

不要な工事を勧めてきて保険金以上の支払いへと誘導する悪徳業者

悪徳業者によくある手口として、不要な工事までも勧めてきて、保険金を上回る支払い金額にしようと誘導するケースがあります。

優良業者は、必要な修繕工事しか行いません。


依頼主から「他の工事も一緒に行いたい」と言われた場合のみ、

他の場所も一緒に工事を行う場合があります。

まとめ:火災保険で儲けてしまっても問題はない


火災保険で儲けてしまった場合を、様々な角度から解説いたしました。
結論として、火災保険料がおりて修繕工事を行って儲けが出ても、

何もせずにプールしておいても問題はありません。

ただし、虚偽の申請は違法となります。
儲けたいからといって、虚偽申請は絶対にしないようにしましょう。

また、火災保険での修理には悪徳業者がつきものなので関わらないようにしましょう。

火災保険は、火災の他にも様々な被害で使える便利な保険です。
店舗が災害や事故により被害を受けても、火災保険に加入していれば損失をまかなえるメリットがあります。

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